睡眠時無呼吸症候群の検査・治療

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠中に何度も呼吸が止まった状態(無呼吸)や低呼吸を繰り返すことで、良好な睡眠が妨げられる病気です。大きないびきをかいたり、起床時の頭痛熟眠感がない、そして日中の強い眠気を自覚し、集中力の低下から日常生活に支障を来たします。無治療のままでは交通事故の他、高血圧症や心疾患、糖尿病などの生活習慣病を合併すると言われています。



大きく分類すると閉塞性睡眠時無呼吸症候群と中枢性無呼吸症候群になりますが、日本人の多くは前者で、睡眠中に気道閉塞が起こります。

以下のセルフチェック項目で1つでも当てはまる場合は、睡眠時無呼吸症候群の兆候があります。治療による諸症状の改善が期待できることもあり、お心当たりのある方はご相談ください。


□ 毎晩、大きないびきをかく

□ 「睡眠中に呼吸が止まっていた」と指摘されたことがある

□ 昼間眠くなることがある

□ 居眠り運転をしそうになったり、会議中にうとうとしてしまうことがよくある

□ 朝起きた時、寝たはずなのに疲れが残っている感じや頭重感・頭痛がある

□ 若い頃より体重が増えて、顔つきが変わったと言われる

□ メタボリックシンドロームの傾向がある


検査・治療の流れ

当院では自宅で行える簡易検査を提供しています。

自宅に郵送されてきたキットを使用し、自宅で就眠、翌朝検査機器を外し郵送返却して頂きます。

この検査でAHI(無呼吸低呼吸指数)を確認し、その結果に基づき、以下の方針を示しています。

・AHI≧40の場合は呼吸器治療を開始します。当院ではCPAP療法(持続陽圧呼吸療法)を提供しております。


・40>AHI≧20の場合は、自宅でのポリソムノグラフィー検査を行います。その結果、AHI≧20であればCPAP療法を開始します。または、ご希望があれば検査施設で1泊入院し、ポリソムノグラフィー検査を行うことも可能ですので検査施設をご紹介致します。


・AHIが20未満の場合は、他の治療法を検討します。


なお、CPAP療法による治療期間中は定期的に月1回の外来通院をして頂く必要があります。